硝化と担体とバイオフィルム

硝化は窒素の処理の流れでアンモニア態窒素を亜硝酸態窒素、亜硝酸態窒素を硝酸態
窒素にしていきます。
硝化をする硝化細菌は独立栄養細菌で土着しているものもあり、それに処理を任せると
いう方法もありますが、アンモニア態窒素の数字によってはそれでは難しいことが
多いです。

外部から生物処理槽に硝化細菌を入れて改善する方法がありますが、繊細で壊れやすい
のが硝化細菌の特徴ですので、使いこなすのが実際難しいです。そうなると微生物の住みかという
べき担体を入れて硝化細菌を定着化して処理を効率化しようと考えているかもしれませんが
付着も難しいです。硝化細菌は多糖類を作りませんので担体上に他の従属栄養微生物のように
バイオフィルムを作ることができません。

担体の穴の中に定着するかというとそれも難しいです。硝化細菌の径は大体1.0-1.5ミクロンくらいです。
担体の穴はこれよりずっと大きいのですり抜けて流れてしまう可能性があります。弊社の考えは硝化細菌は
直接、担体の上にバイオフィルムを形成して自らが付着できないという考えです。ですから、事前に
別の従属栄養細菌を増殖させて硝化細菌が定着する粘着性のある多糖類が主成分のバイオフィルム
を作る必要があると考えます。弊社の微生物剤でバイオフィルム用というと、BFL5200VPBFL5400GC
お奨めします。

弊社の硝化細菌はBFL5800NTでアンモニア態窒素を亜硝酸態窒素にするニトロソモナスが主成分です。
亜硝酸態窒素を硝酸態窒素にするニトロバクターも含むBFL5800NTBもあります。

硝化を担体を使って行うことを検討されている皆様、お問い合わせお待ちしております。

カテゴリー: 水処理 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です