水に不溶のトルエン、キシレンなどのVOCがどうして微生物に分解されるのか?

水処理の中で、微生物を使った生物処理が行われるためには、分解対象の有機物は水に溶けている必要があります。言い換えれば、水に溶けていなければ分解処理ができないということですが、現実にはVOCのガスのバイオフィルターなどで処理がされています。

微生物が有機物を分解するのに、酵素を使った分解の経路が説明されます。酵素も対象が水に溶けている必要があります。基本的に水に不溶な物質を微生物が分解するのは、分解に際して、微生物が作る界面活性剤であるバイオサーファクタントが放出されて、水に可溶な状態になることによります。

微生物が環境中の有機物を分解するのは、使命感ではなく自らの生存のためです。人間と同様に有機物を分解しながら最終的に、活動に必要なATP(アデノシン三リン酸)をえることが必要になりますので、そのためにいかに分解をするのかということを微生物なりに対応します。

微生物の増殖パターンをみていると、基本的に4つあり、導入期、対数増殖期、安定期、死滅期に分かれますが、この中の導入期で自分に与えられた環境での生存を考え行動をします。導入期は具体的にどのような対応を取るのか決める時期と考えられます。すべての微生物にトルエンやキシレンなどを分解できる能力がある訳ではありません。それができる微生物群が自然界には存在しています。

弊社の取り扱う微生物剤の中でVOCに対応して分解が可能なのはBFL5900PHです。VOCの分解、バイオフィルターでVOCで汚染された空気の浄化を考えておられる皆様、この機会に弊社の微生物剤を検討してみませんか?お問合せ、心よりお待ちしております。

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