ゴルフ場のグリーンの土中の過剰な銅などの除去を、芝をそのままにして銅イオン等の金属イオンのみをバイオサーファクタントのラムノリピッドを希釈して散布して使って除去することをしてきました。その際の現場での実務上のポイントが2つほどあります。
(1)適切な希釈率でまんべんなく散布をすること
まんべんなく散布をすることにより、特に根の周辺にあるような銅イオンと少しでも多く結合させる作業がまず必要です。そのためには希釈したラムノリピッドの液を散布して、その後も全体に行き渡るように散水をすることが大事です。
(2)結合したものを土の中で効率良く移動させる
土の中で動いていくためには、要するに浸透をするためには十分な量の散水が必要です。浸透は垂直に行く必要があります。水平方向に広がるような形になってしまうと、いくら結合していても金属成分は残ったままです。人工的な散水以上に効果的なのが天然の降雨ですが、土壌の状況とタイプによっては問題があります。
土壌自体が水分で飽和しているようなケースですと、垂直に浸透しないで、水平方向に広がって流れてしまう可能性があります。さらに土のタイプによっては水はけの悪い土もあり、その場合も結合したものが溜まったままになる可能性もあります。
水が飽和状態の時は天候の回復を待って、表面が乾燥してから散水するなどの方法があります。水はけの悪い土を、水はけの良い土に変えるのは、弊社の製品の中にテラソフトという商品があり、効率良く水はけの悪い土を改善できます。
土壌の重金属汚染の効率的な改善のためには、結合させて、土中に深く押し込んでいくのが大事です。