排水処理の生物処理槽に朝から夕方までいて様子をみたことがありますが、泡は微妙に変わります。様々な排水の成分が変わると色も泡も変わります。対象の有機物の分解が上手くいっているときは、なんと言うか健全な泡が適度に曝気槽の中にあります。排水処理の中の対象の有機物はもともと水に不溶なのも多くて、処理のためにまず槽の中の微生物がバイオサーファクタントを放出します。それで表面に泡が出ます。
もう一つ、あふれるように出てくるのが処理が上手くいっていないときに出る、他の界面活性剤由来と思われる泡で、結構大きくなり、そのままの状態では槽からあふれてしまう可能性のあるときは消泡剤の投入をします。こうした状態が常にあるところもありますが、一日に何回か起きてその都度の処理ということもあります。
もう一つの泡は、いろいろな成分が流入した際に槽の中の微生物の細胞膜が破れて中身が出てしまった際に出る泡です。
何度かみているうちに観ると違いは分かるのですが、言葉で表現するのは難しいですね。微生物の処理の場合、ベストな状態を常に五感で捉えて、その時点での状態がベストな状態と比較してどれくらい違うのかということをみてください。
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