使用済みLLC(不凍液)を微生物で分解する場合に、エチレングリコール以外の対象となる物質は何か?

使用済みのLLC(不凍液)は主成分はエチレングリコールですが、それ以外の物質も含んでいます。エチレングリコールを分解する対策だけ考えていると不都合な状態が出てくることがあります。

使用済みのLLCを分析しますとノルマルヘキサン抽出物の数値が5000mg程度出てきます。この意味するところは油です。車の中に入っている以上、取り外したり、流通の過程で油が入る可能性があります。その他の可能性もあります。油を分解する微生物剤、特に石油系、鉱物系の油を分解するタイプの微生物剤も入れた方がいいです。

もう一つは実験や実証プラントで処理を進めていると、想定している以上の泡、気泡が出てきます。この意味するところは界面活性剤の存在です。MSDSになくても多くの化学製品の中には界面活性剤が含まれています。この界面活性剤は土着の微生物群で分解するのには難がある物質です。さらに微量でも分解されずに残ると処理の過程で大量の泡が出ます。処理中は消泡剤で消しながら処理を進めても、界面活性剤は分解されませんので問題が先送りされるだけです。

弊社の提案は、必要な微生物剤の組み合わせ、併用です。エチレングリコールに対しては弊社の微生物剤BFL5400GC、石油や鉱物油などの油の成分に対してはBFL5500HC、界面活性剤の分解にはBFL5600SSをお奨めしております。エチレングリコールを含む排水、不凍液を含む排水を微生物を使用して生物処理して分解を考えていらっしゃる皆様、この機会に弊社の微生物剤をご検討ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

 

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