微生物剤を使用する場合には微生物の立場に立って使いましょう

微生物剤を排水処理や土壌汚染処理で使用するには一定レベルの知識と技術が必要になります。単に現場で散布すれば終わりという簡単なものではありません。微生物も我々も同じ生物であり、生存して増殖するためには条件が必要です。まず、微生物が活動をするためには水分が必要です。さらに例えば好気性の微生物でしたら酸素かそれに代わるものが生きていくためには必要です。さらに微生物を使うための適正な規模の処理施設があることも全ての処理の前の前提となります。生存と増殖に必要な条件としては例えば以下のようなものがあります。

  • 溶存酸素(好気性のものには特に必要)
  • 活動が可能なpH(微生物により動くことのできるpHの範囲は微妙に異なります)
  • 適切な水温(30℃が一般に最適温度ですが、低すぎても高すぎても動きません)
  • 栄養バランス(適切な栄養分がないと微生物は活動ができません。給料をいただかないと働けないのと同じです。窒素やリンは微生物の体を形成したり、分解のための酵素を作るための材料としても必要です。有機物=C:窒素:リンは100:5:1のバランスが望ましいです)
  • 使用する環境下に毒物や微生物の活動を抑制する物質がないこと
  • ご使用になる方微生物が分解する対象は主に何かが分かっていること
  • 分解する対象の排水を分析して、CODやBODが異様に高すぎないこと

何かの排水の原液の場合、そのままではBODで50万-100万mg/Lというようなケースもありますが、そのような場所ではいくらばっ気しても微生物を効率よく動かすのは難しいです。自分が微生物であると仮定してどんな場所なら動きやすいかということを考えながらご使用いただくと良い結果が出ると思います。

弊社は様々な皆様の用途に応じた微生物剤をお出しすることができます。お気軽にご相談ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

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