VA菌根と土中のリンとの関係

菌根菌製剤を土中で使う場合の効果を大きく左右する要素として土中のリンのレベルがあります。内生菌根菌のVA菌根の場合、今まで私が聞いてきた範囲では土中のリンのレベルが50ppmを超えるあたりから効果が出にくくなるということです。

VA菌根の大事な役目としてリンなどの土中の養分を吸収して宿主植物の生育を改善することがあります。リンの場合、物性上、土に吸着されやすく、土中でのリンの移動は極めて遅いものになります。根の周辺のリンは植物に容易に吸収され、その周辺のリン濃度は低いです。このような状況下で根と共生するVA菌根菌の菌糸はリンの欠乏しているエリアを越え、根から離れた場所に伸びていき、そこからリンを吸収しています。吸収されたリンは菌糸を通じて宿主植物に供給されて、リンの栄養の状態を改善します。

VA菌根による植物の成長はリンの濃度の低い土壌の方が調子が良いです。土中に利用可能なリンが大量に存在する場合、VA菌根菌の共生の成立が阻害される傾向があります。理由は植物側の体内のリンの濃度が高まると菌根菌の根への接触、感染が阻害されるのではという説もありますが、よく分からない点もあります。

弊社が皆様に自信を持ってお奨めする菌根菌製剤のバイオオーガニックスは内生菌根菌のみのものと、内生と外生の菌根菌の混合になっているものの2種があります。菌根菌製剤の導入を考えておられる皆様、この機会に弊社のバイオオーガニックスをご検討ください。皆様のお問合わせ心よりお待ちしております。

 

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