粉末の微生物剤はそのままの状態では休眠していますので、ばっ気槽に入れる前に、いわゆるバグファーム(再活性化)を行い、寝ているものを起こして、元気になるように準備運動させる時間を持った方が、その後、順調にバイオマスが立ち上がります。野球でいうならば投手がブルペンで投球練習を行うようなことです。その際に注意することを少し書きます。
現実に、30トンとか100トンの槽の中に入れる微生物を30リットルほどの容器にいいれて行うために、容器内のpHを計測すると4.0とか5.0などという低いpHの数字が出て、大丈夫かと驚かれるかもしれませんが、3-4時間であれば特に問題はありません。低めのpHになっても、それほど心配する必要はありません。バグファームの際は槽に入れるときほど泡が立つことはありませんが、いっぱいに排水を入れるより、その三分の二くらいの方が安全です。
容器の選択ですが、エアレーションをしますので細かい泡と水が接触する時間を増やした方がいいので、深めの容器を用意してください。例えて言うなら、ホームセンターで売っているセメントをこねるような容器(30リットル)よりも30リットルほどのプラスチックのバケツの方がいいです。馬の顔が入りそうな大きさのもので、ホームセンターにはあるようです。
微生物剤の粉末タイプは穀物のシリアルの上に付着して出来上がっています。槽に投入する際に、特に問題がなければ、穀物も含めて投入してください。何か詰まることを心配されるようでしたら、30分ほど放置して固形物がない上澄み液を投入するようにしてください。時間がない場合は、布でこしてもOKです。
弊社の微生物剤はこのページにあります。この機会に皆様、ご検討をいただければ幸いに存じます。お問い合わせ、心よりお待ちしております。