硝化細菌とアンモニア濃度の関連

排水の生物処理の中で有機物を分解する微生物は従属栄養微生物と呼ばれて有機炭素化合物を栄養源として必要とするのに対して硝化細菌は独立栄養微生物です。バイオマスを作り上げるときは二酸化炭素を炭素源として使用をします。二酸化炭素を還元する際のエネルギーはアンモニアを亜硝酸にする、さらに硝酸にすることにより得られます。独立栄養微生物は同化によらず窒素を使用することができますがバイオマスの量は多くはありません。

ニトロソモナスは酸素分子を使い、アンモニアを亜硝酸にしますし、ニトロバクターはさらに水の分子の中の酸素を使い亜硝酸を硝酸にします。弊社の硝化細菌のニトロソモナスを含む微生物剤はBFL5800NTです。

アンモニアの量がニトロソモナスの成長には大きな影響を与えています。問題はアンモニア濃度が高すぎても、低すぎても問題があることです。硝化細菌のバイオマスを立ち上げてアンモニアを処理する場合はアンモニアの濃度は5mg/L以上はあった方が立ち上がる可能性が強く、低すぎる場合は立ち上がりに問題があります。

逆に排水処理施設中に高濃度のアンモニア排水が入ってくると硝化細菌はすぐには対応できず、超過分のアンモニアはそのまま排出の可能性があります。十分に調査と分析をした上で、施設の容量や硝化細菌の能力を考えた上での処理が必要です。皆様、ご検討を宜しくお願い致します。お問い合わせ、心よりお待ちしております。

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