微生物の共代謝の働きを使い難分解性物質の分解をスタートさせる

微生物がある有機物を分解するときに、それを増殖のための基質やエネルギー源として使っていない場合を共代謝と呼びます。今回は、この機能に関する話です。

難分解性物質を微生物で分解しようと生物処理槽に入れても動き出さない場合があります。微生物のライフサイクルをみますと最初に導入期とも呼ばれる増殖する前の段階があります。増殖する前に様々な準備をする段階ののですが、ここから次の増殖の段階に動いていかないケースがあります。現場で処理にあたっている皆様は結果を出さなくてはいけません。学術的に正しいかそうでないかを検証するのが仕事の目的ではありません。

何らかの局面を打開する策が必要になります。起爆剤的な機能が必要になってきます。生物処理槽の状況と能力にもよりますが窒素やリンのレベルが適正であれば他の分解しやすいケミカルを意図的に投入してBODの数値を上げて、微生物を動かすということも一つのやり方です。状況により分解しやすいケミカルの選択は様々です。

排水処理の中でBODで表示される成分の多くは分解しやすく、排水の中に残留するのは難分解のものが残るのが実際にそうですが、100%のケースで全てそうであるとは限らず、難分解の物質の分解がスタートするケースがあります。

皆様の様々な難分解物質のケースのご連絡をいただければ様々な改善方法の提案をさせていただきます。お問い合わせを心よりお待ち申し上げております。

弊社の販売する微生物剤の投入で改善されるケースもありますので、弊社の様々な微生物剤のページが弊社のホームページにありますので是非ご覧になってください。

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