先日、ある界面活性剤の分解が可能かどうかのお問い合わせをいただきました。いろいろな資料を読むと、初めに3週ほどの試験ではほとんど分解のない難分解性物質とありましたが、よく読んでいきますとかなり状況が変わり大半が分解がされるケースもありました。
結論から言いますと、大半の有機物は自然界で入手可能な微生物を使った微生物で分解をすることが可能です。遺伝子改良の微生物を使う必要はありません。対象となる物質に適した微生物群を選択することと、より良く増殖するための条件を整えるのが大事になります。
微生物が有機物を分解するのは、使命感によってやっているのではなく、自らの生存のためのエネルギー源となるATPを自らの代謝活動を通じて最終的に得るのが目的です。その間、様々な酵素が分解のために作られて、次から次へと形を変えていきます。さらに水に溶けないと微生物は分解ができませんので可溶化するための天然の微生物が作る界面活性剤のバイオサーファクタントも作りだされます。
弊社の微生物製品群のいくつかがホームページにあります。これで多くのものは分解ができます。具体的な物質名を言っていただければ分解の可否を含めてご返信ができますのでご検討宜しくお願い致します。皆様のコンタクトをお待ちしております。