塩害改良剤のソルトラッドとフィックスについて

弊社の場合、2種類の塩害改良剤を取り扱っています。ソルトラッドフィックスです。塩害改良の指針のようなものは我国の農水省からも出ており、東日本大震災の際も私もそれを読みました。カルシウムで土中に過剰になったナトリウムを置き換えるということで資料を読む限り大量の水と土木工事が必要なのが分かります。

海外の事例をみるかぎり、対象となる場所が非常に広いということと、水が貴重な地域が多いので水を十分に使うことは想定されておらず、海外製の塩害改良剤は大規模な土木工事で散布して、後の水やりは雨水だけというケースが多いです。それだけで改良をしなければなりません。

ソルトラッドの場合はキレート化したカルシウムでナトリウムを置き換えるという思想のもとに作られています。日本の農水省の考えに近いものがあります。キレート化したカルシウムの他に含まれる成分の硫黄分はナトリウムとの間で硫酸塩を形成するように動きますし、フルボ酸は粘土と有機物の結びつきの改善をします。この2つの成分はキレート化したカルシウムの機能を助けます。ソルトラッドが使われているのは南欧のスペイン、ポルトガル、ギリシャとアフリカのエジプト、ケニア、モロッコ、アルジェリアとアメリカ大陸ではメキシコ、ペルー、エクアドルでの使用があります。さらにオセアニアではオーストラリアの塩害にも使われています。日本においても東日本大震災の後の塩害の改良の中ではトルコキキョウの栽培農家の農地を2か月で修復しています。ソルトラッドはスペインで製造されています。

フィックスはアメリカ合衆国製で、この国が海外では主に使用されているところです。少量で大きな面積を処理するようなケースでは非常に重宝なもので、ゴルフ場での使用が多いのもこの商品の特徴です。日本でも同じです。フミン酸の複合体に特殊なペプチドを配合したもので、元々は荒廃した農地の修復用に開発されたものです。

どちらかを使うかは皆様の状況にもよりますので、塩害改良ということがありましたら是非一度、弊社にご相談ください。お問い合わせ心よりお待ちしております。

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